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一般皮膚科外来 general-dermatology

多く相談を受ける疾患

脂腺母斑

生まれた時から頭皮やお顔にあり、ザラザラしていて、その部分だけ黄色からオレンジ色に見え、毛が生えていない場合、脂腺母斑の可能性がございます。こちらは思春期以降になると、その部位にさらに重ねて別のできものができることがあります。その中には、皮ふがんがあることも、稀ではありません。
これって脂腺母斑かな?と思われたら、診察でご相談ください。思春期前に、当院の形成外科専門医外来で切除手術を検討しましょう。

脂腺母斑

ほくろ

黒い点が一見ほくろのように見えても、実はまったく違う皮ふ腫瘍であったことは少なくありません。時には、ほくろだと思って美容クリニックでレーザーによる切除を求めたところ、実は皮ふ癌であったというエピソードにも遭遇します。まずは、本当にほくろかどうか診断が必要になります。
診断で良性のほくろとわかっても、7mmをこえていたら、当院の形成外科専門医外来で切除手術を検討するのが良いと思います。7mmまでのほくろが皮ふがんになったという報告は今のところないようですが、ご心配であれば、レーザー治療よりも外科手術で根こそぎ摘除するのが安心です。当院では、4.1mm以上のほくろは、形成外科専門医外来での切除手術適応としております。
当院では、皮膚科医と形成外科医が複数名在籍しています。そのため、たとえばもともと皮ふ疾患があり、手術を受けてきずぐちがちゃんとふさがるのか・消毒にかぶれないか…といった心配にも、適切なご提案・対策を講じることができます。術後のケアについても、できるだけかぶれにくいテープなどをご案内できます。
そもそもレーザーによる治療と、手術による治療ではどのようなメリット・デメリットがあるか、それは部位や大きさなどによって異なります。そして、お肌の状態からどんなリスクがあるか、またはないのか、事前にお伝えし一緒に吟味したうえで、治療法を決めていきましょう。

ほくろ

あざ

あざの多くは良性です。つまり、放置しても大きな問題にはなりません。
お年を召した方や、血液をサラサラにする薬を飲まれているかたであれば、とくに両肘から手首、手の甲にかけて、いつのまにか紫色のあざができていることがあります。こちらは軽い内出血です。血管から外に出てしまった血液が、紫色に見えています。こちらも、たとえ数が増えていても、命を脅かすようなものではなく、自然に消えるのを待つのが良いでしょう。
あざがお腹の痛みやむくみ、関節の痛みなどと一緒に現れたり、先んじてカゼなどのウイルス感染があった場合には、血管性紫斑病という疾患を考えることになります。この場合も、ほとんどのケースで予後は良好です。しかし、膝から下に細かいあざができるエピソードを繰り返す場合には、体の中に他の病気があることを疑いますので、そのための血液検査などを追加いたします。
さて、たとえばお怪我や、手術後、他院でのボトックス・ヒアルロン酸などの美容医療で生じた内出血を早く消したいと思われた場合。日本の保険診療の範囲外となってしまうのですが、当院では、はやくこの血液を吸収させていくことのできるスプレータイプのお薬をご用意しております。診察時にご相談ください。

あざ

 

あざ消し処置 スプレー1箇所

¥5,500(税込)

多汗症

多汗症には、全身に汗が増加する全身性多汗症と、体の一部にだけ汗が増えてしまう局所多汗症があります。
全身性多汗症には、特に原因のない原発性と、感染症など体の中からくるものがあります。局所多汗症にも、原因のはっきりしない原発性と、神経の障害によるものがあります。主に手のひら、足のうらや、わきという限られた部位の両側に、過剰な発汗を認める疾患です。
多汗症の、保険適応の塗り薬の治療はここ数年でかなり進歩してまいりました。
手のひらの多汗にはアポハイドローション。これは1日1回、両手のひらに塗るだけで次の日1日の汗を止める塗り薬です。
わきの多汗には、ゲルタイプのものであれば、エクロックゲル。1回1回、お手ふきのように封を切って、拭いて使うのであれば、ラピフォートワイプ。

多汗症

いずれにも共通していることは、1日1回の外用で良いことです。そもそも原発性の多汗症では、汗を出す神経の、「汗を出せー」という命令がたくさんきてしまっている状態です。これら外用薬を使うと、その命令をブロックし、結果として汗が出にくくなる、というストーリーになっています。これらの薬と患者さんの間で相性が成り立つことが大事で、使い始めてもなかなか止まらない場合は早めに見切りをつけて治療法を切り替えています。
外用で難しい場合には、プロ・バンサインという内服薬も選択肢に入ります。こちらは、先ほど書きました「汗を出せー」という命令を止めていくようはたらきかける薬になります。いずれのお薬にも、副作用があります。それは、汗だけでなく唾液も出にくくなってしまうことで喉が渇いたりすることがあげられます。
とはいえ、すべてのかたがたに副作用が必ず出るわけではございませんので、まずはどの治療からスタートすべきか一緒に考えましょう。
自由診療の範囲になりますと、保険診療の内服・外用と異なって、1回の施術で約4か月から半年にかけて効果が持続します。その間、外用や内服の負担から解放されるので、非常に楽です。しかも、現在の保険診療で網羅できていない足の裏や、顔、前額部(おでこ)の汗に有効です。ただ、施術の際には、その部位に複数回注射を行うため、痛みを伴います。これは、ボトックス注射です。ボツリヌス毒素を用いて、汗を出す神経の作用を止めるというもので、当院に繰り返し通うことがお忙しくて難しいかたは、こちらを選んでくださっています。当院では、施術の際のお痛みを極力おさえられるよう、麻酔や冷却など極力工夫しております。また、施術後にあざができても早く消えやすくなるお仕上げを徹底しています。価格に関しては美容皮膚科のページをごらんください。

無汗症

こちらは、比較的めずらしい疾患です。運動、入浴、サウナなど、発汗するような環境下にありながら、発汗の量が正常より少ない場合を乏汗症、発汗が完全に無い場合を無汗症といいます。
汗を出すことは体温の調節に必要であるため、運動や暑い環境で体に熱がこもってしまい、全身のほてり感、体温の上昇、脱力感、疲労感、顔面紅潮、悪心や嘔吐、頭痛、めまい、動悸などがみられ、熱中症になることもあります。
無汗症、減汗症の原因はさまざまです。先天性(生まれた時からある)では、体の一部の形の異常が見られたり、内臓の異常を伴うことがあります。
後天性では、シェーグレン症候群などの自己免疫性疾患、交感神経の異常、代謝の疾患そしてくすりによって引き起こされた発汗の障害もあげられます。さらに、原因がはっきりしない特発性の無汗症もあります。特発性には、全身性で起こるものと、体の一部で起こるものとがあります。

無汗症

やはりこの場合でも、体温の調節が上手にできなくなるため、前述のような体温上昇などの症状や、熱中症になることがあります。皮ふでは、ピリピリとした痛みや、じんましんが生じることがあります。これら無汗症は、夏に良くなり、冬に悪くなることが多いです。
運動や半身浴などで、汗を出すトレーニングをすると、自然に良くなることもあります。また、汗を抑制してしまうとされるヒスタミンを抑えるために、抗ヒスタミン薬を多く飲むことを試みることもあります。
熱中症を引き起こすほど重いときには、入院の上点滴治療をすることが必要になるため、大きな病院へ紹介といたします。
汗を出すトレーニングや、内服をしながら、それと平行して反射区療法による交感神経の調節を行うことも、効果を示す可能性がございます。まだまだ未知の多い反射区療法ですが、内服ではたどりつけない、不思議な「汗とこころ」の問題にアプローチできることがあります。反射区療法については、こちら(リンクを飛ばしてください)をご覧ください。
ただそもそも、本当に無汗症なのかという診断の見直しも大切です。といいますのは、アトピー性皮膚炎のある方は、一部だけ汗が異常に出る代わりに、また違う部位では汗が出にくいことが多いことがわかってきています。この場合、アトピー性皮膚炎をつるっときれいな肌色にまで改善できると、その頃には汗のアンバランスさも改善してくることに気づきました。つまり、アトピー性皮膚炎が隠れていないかという目線は非常に大切だと思います。

アテローム(粉瘤)

皮ふ表面の毛穴や小さな傷をきっかけに、皮ふのなかに袋のような構造ができてしまい、そこに本来排泄されるはずの垢やあぶらなどが溜まってしまうと、粉瘤・アテローム・アテローマなどと呼ばれるできものになってしまいます。これは、指でつまめる程度の大きさから、ゴルフボール、それ以上の大きさまで、どんどん大きくなることがあります。しかも、放っておいても勝手に消えることはありません。そのため、気になった場合には、当院では形成外科専門医外来での手術による切除としています。これは日本の保険適応です。
袋ごと取ってしまえば、また袋が大きくなったりするなどの心配から解放されます。
手のひらや足の裏にもできることがあり、これにはいぼのウイルスが関与していると考えられています。「洗い方がよくなかったのかな?」と思われる患者さんが多いのですが、それは関係ないと思います。しかし、ほとんどのアテロームの原因は、未だはっきりわかっていません。そのほか、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫(脂腺嚢腫)もアテロームの一種です。外毛根鞘性嚢腫は頭に生じることが多く、触るとかたいです。
手術のときは袋ごと摘出し、綺麗に縫います。当日はこの部位を濡らすことはできませんが、翌日朝からシャワー浴可能です。むしろ、糸がついたままでも綺麗に洗うことが大切です。だいたい1週間から10日ほどで抜糸となります。
さて、この粉瘤にばい菌が入ってしまうと…感染をおこし、炎症性粉瘤となります。これは治療法が少し異なってきますので、詳しくは炎症性粉瘤のページをごらんください。

  • 粉瘤
  • 粉瘤

炎症性粉瘤

アテローム・粉瘤の毛穴などの入り口から、ばい菌が入ってしまうと、感染を起こします。すると、赤く腫れ、痛みを伴い、苦痛を生じます。こうなった粉瘤は、「炎症性粉瘤」と呼ばれます。
この場合は、麻酔も効きにくくなってしまっているため、すぐに手術して袋全体を取り出すことには移りがたいです。まずは、入ってしまったばい菌を退治するために、抗生物質を使います。また、破裂しそうなほど腫れている場合には、その場で麻酔の上、少しの切開をし、中身のドロドロとした、溜まったものを圧出します。この処置には痛みを伴いますが、家で破裂して出血などするよりは、適切な処置で中身を出してしまうほうが圧倒的に安心・安全です。袋が残ったままですと、また再発してしまう恐れがあるため、炎症があった日からだいたい1ヶ月後に、袋を取り出す手術を予定するのが良いでしょう。

炎症性粉瘤

稗粒腫

目のまわりや、外陰部にできた、かたくてコロコロした白いできものは、こちらであることが多いです。これは、うぶ毛の毛穴にできたものです。擦れるとできやすいと言われていて、たしかによく泣く子の目の周りには目立ちますね。赤ちゃんなら自然に取れることがあるのですが、大人ではまず難しいです。これは、その日にパッと針を使って取ることができ、日本の保険適応です。

稗粒腫
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